経営戦略セミナー「事例で学ぶビッグデータビジネス」
―情報資産を武器にした事業の革新と創造―講座終了
講座概要
講座番号 | 13210001 |
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期間 | 2013年11月1日 ~ 2013年11月29日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 金 |
時間 | 19:00~20:40 |
定員 | 30名 |
通常会員料金 | 20,000円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 18,000円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 10,000円 |
法人会員料金 | 16,000円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント ビジネス・アドミニストレーション |
1 AP |
講座趣旨
【講師からのメッセージ】
社会、産業のさまざまな領域でIT化、デジタル化が進み、またセンサーやモバイル機器の量的拡大により夥しい量のデータが常に生成され続けています。まさにビッグデータの時代です。また,通信とコンピュータの技術革新により、生成された膨大な各種データを収集し、多角的に分析を行うことが可能になってきました。情報の利活用が経営に不可欠であることは言われ続けてきましたが、いまビッグデータという環境を意識した上で、①業務プロセスの高度化、既存事業の革新、さらに②新ビジネスの創造の可能性を検討すべき時期といえます。
本セミナーでは、楽天、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、電通、オムロンヘルスケアといった先進的企業を取り上げ、その取り組み事例を通して、ビッグデータをいかに付加価値化するか、そのために手法、技術をどのように適用するかを学ぶこととします。
特記事項
【講座のポイント】
本セミナーでは、ビッグデータの活かし方、それを通した事業戦略、事業創造を検討しますが、技術の内部には深入りしません。業種を問わず経営企画、事業企画、新規事業開発、マーケティング部門等の方々、そしてITサービス、メディア業界の事業企画開発の方々にご参加いただきたいと考えています。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2013/11/01(金) | ビッグデータビジネスの現状と可能性 | 本セミナーのイントロダクションとして、ビッグデータの現状、その背景、さまざまなビジネスの動向を概観する。そして、今後の可能性と見通し、そして検討すべき障害、課題について検討する。 | 歌代 伊藤 |
2 | 2013/11/08(金) | 事例:楽天グループにおけるビッグデータの取り組みと仕組み | 楽天市場を始め50以上の事業より蓄積された多種多様な情報が楽天グループの重要な資産になっている。それを活かすためのデータの集約から分析・利活用に関する仕組みと技術を把握する。 | 森 |
3 | 2013/11/15(金) | 事例:カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のTポイント事業戦略 | CCCはTSUTAYA会員を土台にTポイント事業を立ち上げ、会員4200万人を抱えるマーケティング基盤事業に発展させた。その中でのデータ分析による付加価値化の手法を学ぶ。 | 渡辺 |
4 | 2013/11/22(金) | 事例:電通の顧客企業のマーケティング革新事業 | 電通は、ビッグデータ時代に対応した顧客企業のマーケティングプロセス全体をサポートする「マーケティング・クラウド」プラットフォーム事業を推進している。各種データをマーケティング価値に高めるための方法を探る。 | 平川 |
5 | 2013/11/29(金) | 事例:オムロンヘルスケアとドコモの健康プラットフォーム事業 | オムロンヘルスケアは、健康機器の販売に加え計測データに基づく健康サポートサービスを提供している。ドコモとの連携事業展開をお聞きし、ビッグデータの可能性を検討する。 | 竹林 |
教材
レジュメ資料
講師紹介
歌代 豊
(ウタシロ ユタカ)
明治大学経営学部教授
上智大学理工学部卒業,筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了(修士(経営学))。三菱総合研究所に入社し,経営システムに関するコンサルティング等に従事。2004年,明治大学経営学部助教授に就任,2009年より現職。専門は,経営戦略論,戦略マネジメント,ITマネジメント。著書に,『情報・知識管理:ITとナレッジマネジメント』(編著,学文社)等がある。
竹林 一
(タケバヤシ ハジメ)
オムロンヘルスケア株式会社 執行役員 健康サービス事業統括部統括部長
1981年立石電気(現オムロン)株式会社入社。開発プロジェクトリーダーとして関東パスネット等大規模システムを推進。以後新規事業開発部長, ICカード・モバイルソリューション推進室長,オムロンソフトウェア株式会社代表取締役社長、オムロン直方株式会社代表取締役社長を経て2011年度から現職。
森 正弥
(モリ マサヤ)
楽天株式会社執行役員 兼 楽天技術研究所長 兼 ビッグデータ部副部長
アクセンチュア株式会社を経て,現在,楽天株式会社執行役員兼楽天技術研究所長,ビッグデータ部副部長としてマネジメントに従事。Rubyアソシエーション評議員,企業情報化協会ビッグデータ活用コンソーシアム副委員長。著作に「クラウド大全」(日経BP社),「ウェブ大変化 パワーシフトの始まり」(近代セールス社)等がある。
伊藤 友博
(イトウ トモヒロ)
株式会社三菱総合研究所 未来情報解析センター データコンサルティンググループ グループリーダー
1999年,早稲田大学理工学研究科修了(建設工学専攻)。専門分野はマーケティング。
シンクタンクとして培ったビッグデータ解析力・予測力・提案力を活かし,民間企業のマー
ケティング高度化,施策PDCAを支援。主な著書に「3万人調査で読み解く日本の生活
者市場―ニューノーマルがわかる88のポイント」(共著,日本経済新聞出版社,2012),
「フロネシス06:「新しい普通」をマーケティングする」(共著,丸善プラネット,2010)他。
渡辺 朗
(ワタナベ アキラ)
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員
1995年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社へ新卒で入社。「GAMETSUTAYA」などTSUTAYAの新パッケージ立ち上げに携わる。その後,TSUTAYA会員データベースやTSUTAYA店頭を活用したマーケティング・サービスの企画・営業を行う。2003年にTポイント事業の立ち上げに従事し,新規アライアンス獲得営業,事業企画,販促企画の部門を担当。現在は,マーケティング・ソリューション事業を統括。
平川 健司
(ヒラカワ ケンジ)
株式会社電通 プラットフォーム・ビジネス局事業企画部長
東京大学文学部卒業後,株式会社電通に入社。2001年JR東日本Suicaプロモーション業務に従事。2011年3月まで電通とリクルートの共同出資会社,株式会社DRUM取締役としてFelicaマーケティングサービスの企画開発を担当。現在,株式会社電通プラットフォーム・ビジネス局事業企画部長としてプラットフォーム構築とビジネスモデル開発を推進。著書に「スマートマネー経済圏 新版」(共著,日経BP社)等がある。