日本人の魂の古層を探る
講座終了
講座概要
講座番号 | 16220019 |
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期間 | 2016年9月28日 ~ 2016年11月30日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 水 |
時間 | 15:00~16:30 |
定員 | 50名 |
通常会員料金 | 14,000円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 12,600円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 7,000円 |
法人会員料金 | 11,200円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント リベラルアーツ |
1 AP |
講座趣旨
今の世界を見れば、現代文明を生み出してきた父性原理があちこちで綻び、欲望が野放しになるにつれ、格差を生み憎しみや不安、生きがいの喪失など様々な不条理が噴き出しています。むしろ律令制の始めから、その中央の動きに抵抗し、取り残された周縁の文化の中にこそ、日本が経済大国から文化大国へ歩む未来の道筋が見えてくるように思います。
この講座は、日本人が培ってきた魂の古層をとおして、閉塞した日本文化のパラダイム変換を模索するものです。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2016/09/28(水) | 宗教の深層―民俗的他界と阿弥陀浄土― | 金山 | |
2 | 2016/10/12(水) | 古層と新層 | 中沢 | |
3 | 2016/11/09(水) | 幕末明治期の新宗教における古層底流考 | 出口 | |
4 | 2016/11/30(水) | 常磐(ときわ)・堅磐(かきわ)の国、日本に活きる巨石信仰 | 須田 | |
5 | 2016/12/07(水) | 戦争と爆発をめぐる古層の意義:岡本太郎の闘う芸術 | 岩野 |
教材
レジュメ資料
講師紹介
金山 秋男
(カネヤマ アキオ)
明治大学名誉教授、明治大学死生学・基層文化研究所代表
1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『歎異抄』、共著に『「生と死」の図像学』、『古典にみる日本人の生と死』など。現在、明治大学野生の科学研究所副所長、明治大学死生学・基層文化研究所代表、国際熊野学会副代表。
中沢 新一
(ナカザワ シンイチ)
明治大学研究・知財戦略機構特任教授、野生の科学研究所所長
1950年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士過程満期退学。チベットで仏教を学び、帰国後、人類の思考全域を視野にいれた研究分野(精神の考古学)を構想・開拓する。著書に『チベットのモーツァルト』、『森のバロック』、『フィロソフィア・ヤポニカ』、『アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』シリーズ、『芸術人類学』、『野生の科学』、『大阪アースダイバー』ほか多数。第26回南方熊楠賞(人文の部)受賞。近著に『虎山に入る』、『熊を夢見る』(共に角川書店)、『アースダイバー 東京の聖地』がある。
出口 三平
(デグチ サンペイ)
宗教哲学研究者
1946年佐賀県生まれ。京都大学文学部哲学科宗教学卒業。大本の教学研鑽所に勤務後フリーに。主に出口王仁三郎の宗教思想や活動を研究。共著に『スサノオの宇宙へ―出口王仁三郎の「霊界物語」を語る』『新宗教時代〈1〉大本』など。
須田 郡司
(スダ グンジ)
巨石ハンター・フォトグラファー・VOICE OF STONE プロジェクト代表
1962年群馬県生まれ。出雲市在住。琉球大学法文学部史学科地理学専攻卒業。国内や世界50カ国以上を訪ね聖なる巨石を撮影。「石の語りべ」として全国を回り、その魅力を伝える活動をつづける。著書に「日本の巨石~イワクラの世界」(星雲社)、「日本石巡礼」「世界石巡礼」(ともに日本経済新聞出版社)、「日本の聖なる石を訪ねて」(祥伝社)など。
岩野 卓司
(イワノ タクジ)
明治大学教養デザイン研究科・法学部教授
専門はフランス思想。フランス留学時代には、屋根裏部屋で貧乏暮らしをしていた。
主な著訳書『贈与論 資本主義を突き抜けるための哲学』、『バタイユ書簡集』など