2020年東京五輪を考える②
―「平和」とスポーツを考え・行動したスポーツマン群像―講座終了
講座概要
講座番号 | 17220053 |
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期間 | 2017年9月28日 ~ 2017年11月9日 |
回数 | 7回 |
曜日 | 木 |
時間 | 15:00~16:30 |
定員 | 50名 |
通常会員料金 | 17,000円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 15,300円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 8,500円 |
法人会員料金 | 13,600円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント リベラルアーツ |
1 AP |
講座趣旨
オリンピックの理念(オリンピズム)は、言うまでもなく、「スポーツを通した、世界の相互理解・平和の促進」である。
過去、「スポーツ」と「平和」の問題を考え・行動したスポーツマンたちが多くいる。彼らのような、真のオリンピアンに、スポットを当てて、これらの人々の人生を回顧し、オリンピズム=スポーツと平和の問題を考えたい。
特記事項
【協力】公益社団法人「日本ユネスコ協会連盟」所属 スポーツと平和を考えるユネスコクラブ
(嘉納治五郎)
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2017/09/28(木) | 日本のオリンピック運動の創始者-世界の「柔道」へ | 嘉納治五郎 | 真田 |
2 | 2017/10/05(木) | 「平和」のための、スポーツを考え、走ったランナーたち | パーシー・セルッテイ、エミール・ザトペック、ロジャー・バニスター | 山西 |
3 | 2017/10/12(木) | アジアの「平和」のためのスポーツを考え行動したスポーツマン | 孫基禎(1936ベルリン五輪マラソン優勝)(明治大学法学部卒) | 寺島 |
4 | 2017/10/19(木) | 日本における「スポーツと平和」を考える運動の創始者 | 大島鎌吉(1964年東京五輪選手強化対策本部長・1932年ロス五輪三段飛び銅メダリスト) | 滝口 |
5 | 2017/10/26(木) | 世界で唯一人の「オリンピック銀メダリスト」、「ノーベル平和賞受賞者」 | ”Man of Sport, Man of Peace” Lord Phillipe Noel Baker | 寺島 |
6 | 2017/11/02(木) | 世界を視野に走った日本の女性ランナーパイオニア | 人見絹枝 | 小原 |
7 | 2017/11/09(木) | スポーツ外交を駆使し世界平和に奔走した卓球の世界チャンピオン | 荻村伊智朗(元国際卓球連盟会長・元JOC国際委員会委員長) | 春日 |
教材
レジュメ資料
講師紹介
寺島 善一
(テラシマ ゼンイチ)
明治大学名誉教授、コーディネータ
1964東京教育大学入学。1968年名古屋学院大学助手を経て専任講師。1974年明治大学専任講師。1982~1983年West London Insutitute of HighterEducation(現Burunel Univ.・英国)客員研究員。1984年明治大学教授。1998年 St.Mary’s University(英国)客員教授。著書・共著『リベラルアーツと大学の「自由化」』 (明石書店、2005年)他。
真田 久
(サナダ ヒサシ)
筑波大学体育系教授
1979年筑波大学体育専門学群卒、1981年同大学院体育研究科修了。
現在、筑波大学体育系教授。2012年より同体育専門学群長。博士(人間科学、早稲田大学)。
古代および近現代のオリンピック競技会や嘉納治五郎に関する歴史人類学的研究に従事。
2010年設立のIOC公認「筑波大学オリンピック教育プラットフォーム」事務局長として、附属学校11校とともにオリンピック・パラリンピック教育の展開に携わる。
2014年に政府事業としてスタートした”Sport for Tomorrow”の大学院学位プログラム、つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)のアカデミー長も務める。
他の主な職務
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 参与
・同組織委員会 文化・教育委員会委員、大学連携検討会委員。
・東京のオリンピック・パラリンピック教育を考える有識者会議座長(東京都)
・オリンピック・パラリンピック教育を考える有識者会議座長(スポーツ庁)
・日本オリンピック・アカデミー副会長
・嘉納治五郎記念国際スポーツ研究交流センター理事
著書『19世紀のオリンピア競技祭』(明和出版,2012年)。共著として『Olympic Education』(Routledge, 2017)、『現代スポーツは嘉納治五郎から何を学ぶのか』(ミネルヴァ書房,2014年)、『日本体育協会・日本オリンピック委員会100年史』(2012年)、『講道館百三十年沿革史』(講道館, 2012年)、『気概と行動の教育者 嘉納治五郎』(筑波大学出版会,2011年)など。2010年近代ギリシャのオリンピア史研究で日本体育学会学会賞、2014年嘉納治五郎研究で日本体育協会 秩父宮記念スポーツ医・科学奨励賞受賞。
山西 哲郎
(ヤマニシ テツロウロウ)
群馬大学名誉教授,元日本体育学会会長
1943年生。鳥取県出身、東京教育大学体育学研究科修士課程修了。箱根駅伝選手、コーチ、監督経験。
ボストン、ニューヨークなど海外マラソンの走歴。現在は市民ランナーの指導者。
雑誌「ランニングの世界」編集主幹、日本体育学会前会長、日本オリエンテーリング協会会長、ランニング学会元会長、
NPO法人日本市民スポーツ海外交流協会理事長。著作は1975年の「走れ!!―健康をつくるランニング」から2017年の
「三途の川を走って渡ろう」まで30冊以上あり。
滝口 隆司
(タキグチ タカシ)
毎日新聞大阪本社運動部長
1967年大阪府生まれ。関西大を卒業後、1990年に毎日新聞社入社。東京本社運動部に長く
在籍し、デスク、編集委員を務めた後、水戸支局長を経て2017年4月から大阪本社運動部長。
編集委員時代に連載した「五輪の哲人 大島鎌吉物語」で2014年度のミズノスポーツライター賞
優秀賞を受賞。著書に「スポーツ報道論 新聞記者が問うメディアの視点」(創文企画)。
春日 良一
(カスガ リョウイチ)
スポーツコンサルタント,元JOC 国際業務部参事
1955年長野県生まれ。上智大文学部哲学科卒。日本体育協会、JOC在籍中、バルセロナ五輪など日本代表選手団本部員を通算5大会経験。
オリンピック運動に共鳴し国際担当として活躍。長野五輪招致には渉外参事として奮闘。
長野五輪を招致した男の異名持つ。現在は国際スポーツ交流イベントやアスリート支援などを手掛ける。
ウェブで五輪批評「スポーツ思考」を発行。http://genkina-atelier.com/sp/
小原 敏彦
(オバラ トシヒコ)
スポーツライター
1939年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。埼玉県立春日部高等学校教諭などを経て県立高校長。
元埼玉陸上競技協会理事長、副会長。現朝日スポーツネツト編集委員。埼玉県体育協会広報委員長。
著書に「人見絹枝物語」(朝日新聞社)、「長嶋茂雄に会いたい」(エコー出版)、「中国の子どもたち」(埼玉新聞社)など。