ことわざ社会心理学のすゝめ Ⅲ
ことわざをデータとして社会・文化・人間関係、そしてこころについて楽しく学ぼう講座終了
講座概要
講座番号 | 18220007 |
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期間 | 2018年10月1日 ~ 2018年12月10日 |
回数 | 7回 |
曜日 | 月 |
時間 | 13:00~14:30 |
定員 | 30名 |
通常会員料金 | 15,000円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 13,500円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 7,500円 |
法人会員料金 | 12,000円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント リベラルアーツ |
1 AP |
講座趣旨
本講座は3回目となります。「3」にちなんだ「ことば・ことわざ」には、例えば「早(朝)起きは三文の得、石の上にも三年、三度目の正直」などの「吉・好いこと・得」というニュアンスに対して、「仏の顔も三度まで、三日天下、三日坊主、三日見ぬ間の桜かな」などは「不吉・悪いこと・損」と感じられます。国語的な意味では「3」は「少ない、短い」、ある時は「多い、長い」というように二面性があるとされています。ところが社会科学として3に関する句の集合を見直すと「吉・好いこと・得」、しかしまた「不吉・悪いこと・損」というように矛盾両極的な社会的価値観を読み取ることが出来ます。本講座は「三号雑誌」の「3」のような尻つぼみではなく、「三人寄れば文殊の知恵」のように講師皆でことわざの可能性について紹介し、ご一緒に楽しんでいきたいと思います。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2018/10/01(月) | 言い伝え・俗信DE日常生活を見直そう | 「食べてすぐに横になると牛になる、夜爪を切ると親の死に目に会えない」などの俗信はどのような役割があるのでしょうか。 | 穴田 |
2 | 2018/10/15(月) | ことわざは暮らしの中の心理学 | ことわざを通して人のこころや行動の不思議を考えていきます。 | 川島 |
3 | 2018/10/29(月) | 講談の中のことわざPart.2 | これぞ言葉の技!講談の中で心地よく響くことわざを実演でお楽しみ下さい。 | 宝井 |
4 | 2018/11/05(月) | しまで生まれることわざには生き抜く知恵がある | 「島」という地理的条件下で生きる人間の知恵。長崎の島を事例に、島独自のことわざを考えます。 | 山田 |
5 | 2018/11/19(月) | 共感がことわざをつくる | 「渡る世間に鬼はなし」「渡る世間は鬼ばかり」、あなたはどちらに共感しますか。 | 西川 |
6 | 2018/12/03(月) | 創作ことわざから捉える学生気質 | 今時の学生らしさってどんなものでしょうか?ことわざから考察を試みると… | 立柳 |
7 | 2018/12/10(月) | 「ことわざエピソード」と「いろはことわざ創り」DE日本社会・文化を見直そう | ことわざ(らしき成句)を創って、その社会・文化的背景を見直してみましょう。 | 穴田 |
教材
・配付資料
・日本ことわざ文化学会編『郷土とことわざ』(人間の科学新社、2014年)(無料配付)
講師紹介
穴田 義孝
(アナダ ヨシユキ)
コーディネータ 明治大学名誉教授 NPO法人郷土のことわざネットワーク・ことネット理事長
1946年東京都文京区生まれ。明治大学政治経済学部卒業・明治大学大学院政治経済学研究科修士課程修了・東洋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得満期退学。札幌大学教養部専任講師、助教授を経て、1983年から明治大学政治経済学部助教授を経て教授。2017年3月退職。政治学博士。「ことわざ社会心理学」提唱。
川島 洋
(カワシマ ヒロシ)
大月短期大学兼任講師、ESPミュージカルアカデミー講師
1970年東京都青梅市生まれ。明治大学政治経済学部卒業、明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻修了。大月短期大学兼任講師、専門学校ESPエンタテインメント東京講師。NPO法人郷土のことわざネットワーク・ことネット理事。
宝井 一凜
(タカライ イチリン)
講談師
東京都立川市出身。1999年に約8年のフリーライター経験ののち田辺一鶴に入門。2000年より講談協会所属。2013年真打昇進。NHKFM「とことん長い歌」パーソナリティー。放送大学講座にて講談「ドン・キホーテ」。四谷伝統芸能振興会主催 第5回グランドチャンピオン大会 優勝。岩手県奥州大使。昭島市観光大使。
山田 千香子
(ヤマダ チカコ)
聖徳大学 心理・福祉学部教授
1992年明治大学大学院政治経済学部前期課程修了。 1998年お茶の水女子大学大学院博士課程修了、学術博士(文化人類学)放送大学、大東文化大学、東京国際大学,川村学園非常勤講師、日本民族研究所研究員を経て、1999年4月長崎県立大学経済学部助教授、2004年4月~2016年3月 長崎県立大学経済学部教授、2016年4月聖徳大学心理・福祉学部特任教授。
西川 桂史
(ニシカワ ケイシ)
民俗学者
2018年明治大学情報コミュニケーション研究科博士後期課程 単位取得退学。2017年からNPO法人 郷土のことわざネットワーク社員。
日本民俗学会、群馬歴史民俗研究会、新潟県民俗学会、日本ことわざ文化学会会員。
門付芸の一つである春駒の研究の為、定期的に新潟県や群馬県の村落で調査を行う。
「実際に体験すること」が信条。可能な限り交通機関を用いない調査を心がけている。
修士学位請求論文執筆の際は、東京都23区に鎮座する全ての神社(書物上で確認できる)を8ヶ月かけて調べた。
立柳 聡
(タチヤナギ サトシ)
福島県立医科大学看護学部准教授、島嶼コミュニティ学会理事
社会人類学、日本民俗学の分野を専門とする文化人類学の研究者。主に東北日本と伊豆諸島、沖縄、韓国でフィールドワークを展開し、農耕文化と農村の社会構造の研究を深めると共に、子どもの育ちの支援をめぐる臨床学的な研究と実践に関わっている。また、国連NGOであるDefence for Children Internationalの運営委員などとして、世界的な人権保護活動にも参画。現在、特定非営利活動法人日本子どもNPOセンター専務理事として、子どもの育ちの支援に当たるNPOの振興に当たる。