3.11後のいのちとこころ
3.11後の生と死を考える講座終了
講座概要
講座番号 | 11270019 |
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期間 | 2011年11月18日 |
回数 | 1回 |
曜日 | 金 |
時間 | 18:30~20:00 |
定員 | 200名 |
リバティアカデミー会員料金 | 0円 |
一般料金 | 1,000円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント | − |
講座趣旨
3.11は、かつての9.11同様、本来滞在していたヒズミが顕在化したにすぎません。真の問題は、今回の震災や原発事故の根底にある、私たちの「生と死の現在」が露呈されたということ。東電や政界や官僚を批判しても、所詮それは一過性にすぎず、本当に私たちが新生の道を模索するなら、これまで専門家や役人たちが生み出してきたシステムへの盲目的といっていい過剰依存こそ問われねばなりません。
それは加速度的に複雑化するグローバル化社会の中で、ますますかつての共同性を喪失し、その空洞化の中で激増しつつある自殺、孤独死、高齢者所在不明、直葬や幼児虐待などを、現在の震災や原発騒ぎの中に埋没させてはならないということでもあります。
今、私たちに突きつけられているのは思想的大転換。世界資本主義が崩壊しつつあるいま、日本がもとの経済大国の道への復旧を目指すのか、それとも根本的に新しい光を世界に投げかけるのか。
世界のパラダイムの変換の現場、すなわち広島、長崎、そして福島を抱える私たちこそ、宇宙のすべてのものが不断につながっているというコスモロジーに生きとし生けるものを解き放つ使命があると思います。
この講座は、以上のようなコンセプトをもとに、中沢新一教授を中心に設立された「明治大学野生の科学研究所」とリバティアカデミーの共同企画であります。
特記事項
申込方法:事前予約制です。(全席自由、先着200名)
ホームページ、またはお電話にてお申込下さい。
TEL:03-3296-4423 WEB:https://academy.meiji.jp
●リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外も広く受講できます。
●受講料がある場合は、当日「会場受付」にてお支払いただきます。
●お申込後、受講のご案内といった郵送物は送付されません。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2011/11/18(金) |
講師紹介
金山 秋男
(カネヤマ アキオ)
明治大学名誉教授、明治大学死生学・基層文化研究所代表
1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『歎異抄』、共著に『「生と死」の図像学』、『古典にみる日本人の生と死』など。現在、明治大学野生の科学研究所副所長、明治大学死生学・基層文化研究所代表、国際熊野学会副代表。
樋口 良澄
(ヒグチ ヨシズミ)
編集者
1955年東京生まれ。『現代詩手帳』、『文藝』などの雑誌を編集していた後、文学、芸術、人文学関連の編集やイベントの企画に一貫携わる一方、現代文化に関する評論活動を展開している。主な著書に『木浦通信』(矢立出版)、『東京情報コレクション』(講談社、いずれも共著)など。
柳田 邦男
(ヤナギダ クニオ)
ノンフィクション作家
1936年栃木県生まれ。医療、災害、事故などを対象とした著作を発表する一方、そのそこにある現代の生命、死の問題に関する関心を深めている。主な著書に『ガン回廊の朝』(講談社、講談社ノンフィクション賞)、『犠牲』(文藝春秋、菊池寛賞)、『砂漠でみつけた一冊の絵本』(岩波書店)など多数。近著に『大震災と原発』(文藝春秋)がある。2011年5月、日本政府の東京電力福島原子力発電所事故調査・検証委員会の委員に就任。