【オープン講座】太平洋の島々に生きる人々

PIC(太平洋諸島センター)共催 ~ポリネシアの人々の航海術・神話・踊り・音楽~

講座終了

講座概要

講座番号 11170002
期間 2011年7月22日
回数 1回
曜日
時間 19:00~21:00
定員 500名
リバティアカデミー会員料金 0円
一般料金 0円
キャンパス アカデミーコモン
アカデミー・ポイント

講座趣旨

太平洋の一角に横たわる日本列島は、海の道によってその文化を育んできました。ユーラシア大陸や朝鮮半島からの影響とおなじく、南の島々からの全面的な影響が日本文化の基層をかたちづくってい ます。太平洋文化へのまなざしが私たちに教えてくれることは、予想をはるかに超えて大きいと思われます。2011年夏、第1回太平洋文化芸術祭が開催されるにあたって、明治大学リバティアカデミーでは太平洋諸島センター (PIC)との共催によるオープン講座を企画しました。講師はポリネシア研究の第一人者である人類学者・後藤明さん。太平洋地域の人々の神話や生活文化をめぐって、興味のつきないお話をうかがえることと思います。(管)

講義概要

  日付 内容 各回の詳細
1 2011/07/22(金) 太平洋の島々に生きる人々   │第1部│ ポリネシア人の智慧、way-finding  太平洋に星くずのように散らばる島々へ、なぜ、どのようにポリネシア人は移住したのか? 風や海流に乗り、豊かな自然をもつ島々へ移動したと思うかもしれない。しかし彼らの移住経路はおおむね風向と海流に逆らっての移動であった。またポリネシアの島々は彼らの故郷アジア大陸から見ると著しく生物多様性も低く、鉱物資源も貧困である。それなのに彼らは風の変化を読み、星や鳥を観察して大移動を成し遂げた。なぜ彼らは苦労を重ね海を越えたのか。この偉業をなしとげた太平洋諸島民の航海術は科学的にも注目され、最近では総体的にway-findingと言われるようになったが、それは彼ら自身の人生のway-findingでもあった。本講演では、彼らの培ってきたカヌーの技術、スターナビゲーションの方法、そして一見荒唐無稽に思える創世神話、とくに宇宙創世神話や星の神話に人間と自然を分け隔てしない彼らの智慧を読み取ってみたい。
2 2011/07/22(金) 太平洋の島々に生きる人々   │第2部│ ポリネシアンショー  最後の楽園として日本人が最もあこがれる南太平洋ポリネシアの島々の代表的な踊りと音楽のパフォーマンスをご覧いただいてその共通性と独自性をご紹介します。

講師紹介

管 啓次郎 (スガ ケイジロウ)
明治大学理工学部教授(総合文化)
詩人、比較文学者。ワシントン大学博士論文提出資格取得。現在、明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系主任、学術振興会学術システム研究センター専門研究員。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(読売文学賞)『野生哲学』『島の水、島の火』など。翻訳多数。

後藤 明 (ゴトウ アキラ)
南山大学人文学部人類文化学科教授・同大学人類学研究所長
ハワイ大学Ph.D. 海洋人類学を専攻し沖縄海洋博公園海洋文化館の展示更新やオセアニアのカヌー文化ルネサンス活動に携わる。著書は『ハワイ・南太平洋の神話』(中央公論新社)、『「物言う魚」たち―鰻・蛇の南島神話』(小学館)、『民族考古学』(勉誠出版)、『南島の神話』(中央公論新社)、『海を渡ったモンゴロイド』(講談社選書メチエ)、『カメハメハ大王』(勉誠出版)、『海から見た日本人』(講談社選書メチエ)、編著に『ハワイ研究への招待』(関西学院大学出版会)ほか。

Ku’uleinani 橋本 (クウレイナニ ハシモト)
クウレイナニ・ポリネシアンカルチャースクール主宰

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