19220003 石仏が語る信仰と歴史 ―路傍の石仏の見方入門 その2―
講座終了
講座概要
講座番号 | 19220003 |
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期間 | 2019年10月7日 ~ 2019年12月9日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 月 |
時間 | 10:30~12:00 |
定員 | 40名 |
通常会員料金 | 11,500円(税別) |
明大カード・福利厚生会員料金 | 10,350円(税別) |
学生・生徒・教職員会員料金 | 5,750円(税別) |
法人会員料金 | 9,200円(税別) |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント リベラルアーツ |
1 AP |
講座趣旨
路傍に立つお地蔵様、村境の道祖神、街中にも多い庚申塔・・・露座を前提に夥しい数が造立され、私たちの先祖の誰かが祈りを捧げてきた石の仏。これらについて考えることは、日本人の感性、宗教観、そして生活に根ざした信仰の形を学ぶことにつながります。2回目となる本年度は、石造物の基礎知識を学ぶことに加えて、様々な視点から捉えた多彩なその魅力をお伝えします。
特記事項
【後援】日本石仏協会
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2019/10/07 | 石仏の楽しみ方 | 石仏というテーマへの多彩なアプローチを紹介し、その奥深い世界を解説する。 | 坂口 和子 |
2 | 2019/10/21 | 石造物の基礎知識 | 石造物を見て歩くについての基礎知識を概観し、学習法や研究史にも触れる。 | 嘉津山 清 |
3 | 2019/11/18 | 身近な石仏探訪 | 普段は見過ごしがちな、身近な場所に佇む石仏を紹介し、その実際の表情に触れる。 | 中野 高通 |
4 | 2019/11/25 | 石仏・石像を彫る私 | 大仏師である石彫家の、石仏に寄せる眼差しを学ぶ。 | 長岡 和慶 |
5 | 2019/12/09 | 山の石仏・姥神 | 山の信仰と深い関わりを持つ石仏。その多彩な形態の中から姥神のルーツに迫る。 | 田中 英雄 |
教材
配付資料
講師紹介
坂口 和子
(サカグチ カズコ)
日本石仏協会会長
1977年、日本石仏協会設立と同時に入会。常任理事、副会長を経て1992年会長就任。現在に至る。
嘉津山 清
(カツヤマ キヨシ)
史迹美術同攷会理事 東京石碑研究会代表
1977年日本庭園研究会に参加。石造物研究の礎を築いた川勝政太郎博士に師事。史迹美術同攷会理事。川勝博士存命中は東京支部長。千々和実先生の東国文化研究会に所属。全国の日本庭園調査、石塔調査、現在は石碑の保存と記録のため全国調査に携わる。著書に『江戸前の石工 窪世祥』(第一書房)。歴史考古学会会員。日本考古学会会員。日本石仏協会理事。
中野 高通
(ナカノ タカミチ)
日本石仏協会常任理事
小学生時代に若杉慧の著書『野の佛』に触れて以来、石仏に関心を寄せる。現在会社勤務の傍ら、父祖の地である九州佐賀を中心に石仏探訪を続けている。2004年、日本石仏協会入会。「肥前狛犬を学ぶ会」会員。2017年度リバティアカデミー春期講座「狛犬から眺める日本とアジア」に於いて「九州『肥前狛犬』の世界」、2018年度秋期の本講座で「磨崖仏の世界」の講師を担当。
長岡 和慶
(ナガオカ ワケイ)
日本石仏協会理事 三井寺大仏師 三千院大仏師 石彫家
昭和30年北海道滝川市生まれ。兄凞山の勧めで修業を始め、27歳で独立。岡崎市にアトリエを構え、制作活動を続けている。これまで850余体を作り、東大寺や延暦寺、三井寺、三千院、永平寺、泉涌寺などの著名寺院、大英博物館やライプチヒ民族博物館にも収蔵。著作は「長岡兄弟仏像彫刻写真集」、「石仏を彫る」、「長岡和慶の世界」等。石仏では国内外初の「大仏師」の称号を三井寺、三千院門跡より兄弟で授与される。
田中 英雄
(タナカ ヒデオ)
日本石仏協会副会長
日本石仏協会副会長 石仏の見方を案内した共著「石仏巡り入門」(1997年、大法輪閣)、「石仏探訪必携ハンドブック」(2004年、青娥書房)に続いて、さまざまな神々が鎮座する里山の石仏を紹介したのが「里山の石仏巡礼」(2006年、山と渓谷社)、さまざまな神々のネットワークを探りまとめたのが「東国里山の石神・石仏系譜」(2014年、青娥書房)だった。山の石仏紹介はホームページ「偏平足」で今も続く。
川野 明正
(カワノ アキマサ)
明治大学法学部教授 大学院教養デザイン研究科教授
明治大学法学部教授。1967年東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学、博士(文学)。アジアの民間信仰を、獅子像や、妖怪・呪術・呪符などのテーマから研究。著書に『神像呪符〈甲馬子〉集成―中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』(東方出版)、『中国の〈憑きもの〉―華南地方の蠱毒(こどく)と呪術伝承』(風響社)、『雲南の歴史―アジア十字路に交錯する多民族世界』(白帝社)等。
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