日本の再生

―経済大国から文化大国へ― 企画・構成 明治大学野生の科学研究所

講座終了

講座概要

講座番号 12120003
期間 2012年5月8日 ~ 2012年12月11日
回数 12回
曜日
時間 15:00~16:30
定員 61名
通常会員料金 28,000円
明大カード・福利厚生会員料金 25,200円
学生・生徒・教職員会員料金 14,000円
法人会員料金 22,400円
キャンパス 駿河台キャンパス
アカデミー・ポイント
リベラルアーツ
2 AP

講座趣旨

今、日本は20年に及ぶ経済不況、10年連続自殺者3万人以上、都市圏における30%を超す直葬(葬儀なしの火葬)、益々増えつつある孤独死、など深刻な問題が山積みし、そして今3.11、TPP問題とも相俟って国民生活の根幹をなすエネルギーや食糧も喫緊の課題です。精神的にも、物質的にも、私たちは益々容易ならぬ状況に直面することになるでしょう。
しかし、このような逆境においてこそ、古来先人たちが培ってきた智慧を再生させつつ、国力を維持し、かつそれをもって世界を先導する道が探られねばなりません。日本がこれから成熟するとしたら、もはや経済大国への復帰を目指すのではなく、文化大国への道を歩まねばならないでしょう。
この講座は、古来の知の集積と現代の知の展開を結び、そこに新たな日本人の宇宙観、死生観、倫理観を模索する試みです。

講義概要

  日付 内容 各回の詳細 担当講師
1 2012/05/08(火) 日本人とは何か   金山
2 2012/05/22(火) 宗教の力と文学の力   金山
3 2012/06/05(火) 旅と日本文化   金山
4 2012/06/19(火) 山岳信仰に学ぶ先人たちの智慧   星野
金山
5 2012/07/03(火) 地域から世界へ―地域の伝統文化からの発想―   菅野
金山
6 2012/07/17(火) 相馬真宗移民にみる日本的絆社会の一典型   太田
金山
7 2012/10/02(火) 日本人の人間力と文化力   金山
8 2012/10/16(火) 死生学事始   金山
9 2012/10/30(火) 日本列島の基層文化から   姫田
金山
10 2012/11/13(火) 日本文化と安全保障   山崎
金山
11 2012/12/04(火) 超高齢化社会の生き方・死に方  
金山
12 2012/12/11(火) 死を組み込んだ人間の学   中沢
金山

教材

レジュメ資料

講師紹介

金山 秋男 (カネヤマ アキオ)
明治大学名誉教授、明治大学死生学・基層文化研究所代表
1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『歎異抄』、共著に『「生と死」の図像学』、『古典にみる日本人の生と死』など。現在、明治大学野生の科学研究所副所長、明治大学死生学・基層文化研究所代表、国際熊野学会副代表。

山崎 信之郎 (ヤマサキ シンシロウ)
三菱電機電子システム事業本部顧問
1972年東京大学卒業。防衛庁(当時)入庁。運用課長、官房総務課長、那覇防衛施設局長等を経て防衛省運用企画局長にて退官後、現職。

辻 哲夫 (ツジ テツオ)
東京大学高齢社会総合研究機構教授
1971年東京大学卒業後、厚生省(当時)に入省。老人福祉課長、官房長、保険局長、厚生労働事務次官等を経て、現職。著書「日本の医療制度改革がめざすもの」(時事通信社)など多数。

中沢 新一 (ナカザワ シンイチ)
明治大学研究・知財戦略機構特任教授、野生の科学研究所所長
1950年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士過程満期退学。チベットで仏教を学び、帰国後、人類の思考全域を視野にいれた研究分野(精神の考古学)を構想・開拓する。著書に『チベットのモーツァルト』、『森のバロック』、『フィロソフィア・ヤポニカ』、『アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』シリーズ、『芸術人類学』、『野生の科学』、『大阪アースダイバー』ほか多数。第26回南方熊楠賞(人文の部)受賞。近著に『虎山に入る』、『熊を夢見る』(共に角川書店)、『アースダイバー 東京の聖地』がある。

星野 文紘 (ホシノ フミヒロ)
山伏
1946年山形県羽黒山生まれ。1971年東洋大学文学部を卒業後、「大聖坊」十三代目を継承し、「秋の峰」に初入峰、山伏名「尚文」2007年出羽三山最高の修行「冬の峰百日行」の松聖を務める。2008年より「松例祭」国分けの神事で山伏の最高位羽黒権現役である所司前を務める。

太田 浩史 (オオタ ヒロシ)
真宗大谷派高岡教区大福寺住職
1955年富山県城端町(現南砺市)生まれ。大谷大学文学部卒。大福寺住職の傍ら2004年からとなみ民藝協会会長。2007年から日本民藝協会常任理事を務める。「土徳」をモットーに、地域の風土やお講を大切にした教化の必要性をうったえる。

姫田 忠義 (ヒメダ タダヨシ)
民族文化映像研究所所長
1928年兵庫県神戸市生まれ。1948年旧制神戸高商(現兵庫県立大学)卒。記録映画作家。民俗学者宮本常一氏に師事。1961年以来日本列島および世界各地の庶民の生活と生活文化の基層(基層文化)を映像によって記録。1976年民族文化映像研究所設立。以来、同研究所所長。徹底したフィールドワークを基礎とするその活動は、日本記録映画史にユニークな立場を築き、海外の研究者からは「映像人類学」と捉えられている。

菅野 敦司 (スガノ アツシ)
公益財団法人鼓童文化財団専務理事、アメリカの非営利団体Kodo Arts Sphere America理事
1956年東京生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院経済学修士(開発経済学)。1982年より鼓童に参加。これまで、主に海外との制作業務を担当し、鼓童のマネージャーとして31ヶ国を訪ねる。1988年より佐渡で毎年開催されている、国際芸術祭「アース・セレブレーション」では、企画の立案と総進行を担当。

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