21120037 【リアルタイム】はじめての「民俗学」 平地人を戦慄せしめよ―『遠野物語』を読み解く〈3〉

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講座概要

講座番号 21120037
期間 2021年5月14日 ~ 2021年7月9日
回数 5回
曜日
時間 13:00~14:30
定員 50名
通常会員料金 11,000円
明大カード・福利厚生会員料金 11,000円
学生・生徒・教職員会員料金 11,000円
法人会員料金 11,000円
キャンパス その他
アカデミー・ポイント
※受講にかかる通信費用は受講生が各自負担
※料金は全て税込価格

講座趣旨

日本民俗学の創始者柳田国男の『遠野物語』は、百年以上経った今もその輝きを失っていない。この書に秘められた「日本人の伝承文化」を明らかにしたいという柳田の真意を読み解きながら、日本の民俗学=伝承学の意味を解き明かしていきたい。『遠野物語』に限らず日本の説話は、いったい伝承社会にとってどんな役割を担っていたのだろうか? たとえば前回読み解いた「ザシキワラシ」のように、社会の内部で起こるさまざまな事件(神隠しや長者の没落など)に直面した村人たちは、一見非合理的な解釈を「さもありなん」と頷き合いつつ結果を共有するのである。そうでなければ、事件は収束しないからである。同じ説話が時代を超えて繰り返し語り継がれるのは、その閉じた社会に生まれ続ける人びとが、同じ世界認識を共有する必要があるからである。同じ世界観(=共同幻想)を共有することなくして人びとは、閉じた共同体的な村落生活を維持することができないのだ。説話は人びとの約束事であり、世界観であり、人間の生き方そのものでもあった。そのことを私たちに教えてくれたのが『遠野物語』だったのだ。前回の講座の続きから読み進めていく。

特記事項

※本講座はオンライン受講のみとなります。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:5月6日(木)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

講義概要

  日付 内容 各回の詳細 担当講師
1 2021/05/14 『遠野物語』を読む〈10〉早池峰の開山 早池峰山は大同元年、遠野の猟師・藤蔵によってなされたという。『遠野物語』には早池峰山にまつわる説話が数多く収録され、この山が遠野人の心の山であったことを伝えてくれている。『遠野物語』の冒頭に登場する遠野の三女神の母神は来内村に祀られている。早池峰神楽を映像で見よう。 水谷
2 2021/05/28 『遠野物語』を読む〈11〉死助権現 遠野盆地の東には六角牛山を主峰とする山々が連なり、太平洋岸の村々と繋がっている。遠野を取り囲む山々には多くの猟師がいた。猟師の伝説的な創始者を旗屋の縫と呼ぶ。巨大な白鹿は縫に追い詰められ、ついには死んで死助権現と祀られた。 水谷
3 2021/06/11 『遠野物語』を読む〈12〉狼の記憶 遠野に限らず日本では、狼のことをお犬と呼んでいた。お犬の恐ろしさは格別で、多くの説話が残されている。しかし、遠野にも人知れず近代化が訪れていた。明治の中頃までに狼は激減。数千頭の村が北に向かったという。東北の小宇宙にも確実に、日本の近代化の波が押し寄せていた。 水谷
4 2021/06/25 『遠野物語』を読む〈13〉山の生き物たち アニメ映画「もののけ姫」に巨大な山犬、猪が登場するのも絵空事だからではなく、むしろ人間の実感に基づくものだったろう。『遠野物語』は山里で一生を送る人間たちの実感に基づいた物語世界なのである。『遠野物語』も「もののけ姫」の原話のひとつであったろう。山や森に暮らす生き物は、伝承世界の人びとにとって脅威であり、かつ隣人でもあった。 水谷
5 2021/07/09 『遠野物語』を読む〈14〉河童の話 日本の民話の代表的なキャラクターとして河童がいる。『遠野物語』にも河童の説話がいくつか掲載されているが、その話には暗い影が落とされている。河童とはいったい何なのか? 川のモノノケ、それとも未成熟なまま産み落とされた子どもなのだろうか? 水谷

教材

・配付資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

・角川ソフィア文庫 新版『遠野物語』(角川書店、平成16年)572円(税込)

講師紹介

水谷 類 (ミズタニ タグイ)
元明治大学文学部兼任講師
日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)、『オビシャ文書の世界―関東の村の祭りと記録』(岩田書院、2018年)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。

山田 朗 (ヤマダ アキラ)
明治大学文学部教授、平和教育登戸研究所資料館館長
1956年大阪府生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。博士(史学)。日本現代史・軍事史を専攻。主な著書に、『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社)、『兵士たちの戦場』(岩波書店)、『日本の戦争』(新日本出版社)、『軍備拡張の近代史』(吉川弘文館)、『世界史の中の日露戦争』(吉川弘文館)などがある。

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