都市空間を歩く―近代日本文学とさまざまな都市―
【Zoom/日本の文化・歴史/文学/その他/】講座終了
講座概要
講座番号 | 22120210 |
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期間 | 2022年5月7日 ~ 2022年6月4日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 土 |
時間 | 13:00~14:30 |
定員 | 100名 |
通常会員料金 | 9,900円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 9,900円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 9,900円 |
法人会員料金 | 9,900円 |
キャンパス | その他 |
アカデミー・ポイント | − |
※料金は全て税込価格
講座趣旨
東京近辺の街歩きができません。そのことをむしろ「機」にして、今まで触れてこれなかったさまざまな都市空間と文学の関係について、今まで培った手法を生かして考えてみたいと思います。あるいはこの講座の新しい展開の端緒になるかもしれません。授業は写真・映像資料などを駆使できたらいいと思っております。
【紹介動画】
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/61fc842fed545
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
特記事項
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■申込締切日:5月6日(金) 10:00AM
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2022/05/07(土) | 石川啄木の東京(1) | 放浪する文学者であった啄木が憧れ、挫折した東京の街を遺稿である歌集「一握の砂」「悲しき玩具」を中心に考察します。 | 松下 |
2 | 2022/05/14(土) | 石川啄木の東京(2) | 啄木の東京生活は貧困と苦悩の中にありましたが、その実情をリアルに綴った「ローマ字日記」や、随筆等に書き残した言葉を紹介しながら、時代の中でもがく啄木の姿を追います。 | 松下 |
3 | 2022/05/21(土) | 西野辰吉『秩父困民党』が見た東京 (1) |
日本憲法史としての秩父事件(1)明治17年に秩父の農民たちが蜂起した大事件を描いた歴史小説の傑作を時代背景を読み解きつつ講読します | 長沼 |
4 | 2022/05/28(土) | 西野辰吉『秩父困民党』が見た東京 (2) |
日本憲法史としての秩父事件(2)蜂起した農民たちがめざしたものは何だったか。彼らは政府や東京をどう見ていたのか。日本憲法史の一環として秩父事件を位置づけます。フィールドワークの実施に代えて写真や映像を提示します。 | 長沼 |
5 | 2022/06/04(土) | 深沢七郎「笛吹川」の石和 | 深沢七郎が描いた「笛吹川」を武田三代に支配された石和の空間をコードにして読みます。状況が好転した時に歩いてみましょう。 | 佐藤 |
教材
テキストは新潮文庫、岩波文庫で購入可能です(松下)。
テキストは講談社文庫に収められていますが、品切のため古書店・ネット販売などでお求めください(長沼)。
テキストは深沢七郎「笛吹川」は講談社文芸文庫などで読むことができます(佐藤)。
講師紹介
松下 浩幸
(マツシタ ヒロユキ)
明治大学農学部教授
大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』、共著書に『異文化体験としての大都市』『漱石事典』『漱石文学全注釈 7 三四郎』などがある。
長沼 秀明
(ナガヌマ ヒデアキ)
明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科教授
1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科教授。明治維新から今日に至るまでの日本の憲法の歴史を連続的かつ幅広く研究。共著に『尾佐竹猛研究』『日本近代法学の巨擘 磯部四郎研究』『近代への架橋』『保育と日本国憲法』『近代日本の専門職とジェンダー』『日本の歴史を問いかける』など。
佐藤 義雄
(サトウ ヨシオ)
明治大学名誉教授
1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯~第4輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(2010 蒼丘書林)、『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)、『文学の認知空間』(2020 蒼丘書林)がある。