テーマで読む源氏物語【対面】
〈もの思ひ〉する女君たち【対面/日本の文化・歴史/文学/】講座概要
講座番号 | 23120315 |
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期間 | 2023年6月14日 ~ 2023年7月12日 |
回数 | 4回 |
曜日 | 水 |
時間 | 14:00~15:30 |
定員 | 30名 |
通常会員料金 | 12,100円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 10,890円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 6,050円 |
法人会員料金 | 9,680円 |
キャンパス | 駿河台キャンパス |
アカデミー・ポイント | − |
講座趣旨
『源氏物語』は、いくつものテーマを抱えもつ物語です。登場人物たちの〈もの思ひ〉を描くこともまた、重要なテーマの一つでした。
〈もの思ひ〉の描かれ方・深まり方はけっして一様ではありません。ある場合には当時の遊離魂信仰を踏まえ、〈もの思ひ〉に動揺した魂が遊離して生き霊と化したり、病の果てに死に至ったりします。またある場合には楽器を〈もの思ひ〉の表象とし、その楽器の弾き手である複数の人物を経つつ、〈もの思ひ〉の主題を深化させていったりもするのです。
本講座では、六条御息所・紫の上・朧月夜・宇治八の宮の姫君たちという女君たちを取り上げ、『源氏物語』の〈もの思ひ〉の諸相を、分かりやすくお話します。
【紹介動画】
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/61fc829bd7f0
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどをまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
特記事項
※本講座は対面型となります。
■申込締切日:6月13日(火)10:00AM
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2023/06/14(水) | 六条御息所の〈もの思ひ〉 | 光源氏との恋に苦悩する六条御息所はもの思いの果てに生き霊となり、正妻葵の上に取憑きます。 | 西本香子 |
2 | 2023/06/28(水) | 紫の上の〈もの思ひ〉 | 女三の宮の降嫁に衝撃を受けもの思いを募らせる紫の上に、六条御息所の死霊が感応します。 | 西本香子 |
3 | 2023/07/05(水) | 朧月夜の〈もの思ひ〉 | 光源氏への恋と朱雀帝の尚侍という立場に引き裂かれた朧月夜のもの思いについて考えます。 | 日向一雅 |
4 | 2023/07/12(水) | 宇治の姫君たちの〈もの思ひ〉 | もの思いのテーマは、琵琶という楽器の文学的背景を踏まえ、明石の御方から大君・中の君へと引き継がれていきます。 | 西本香子 |
教材
・配付資料
講師紹介
西本 香子
(ニシモト キョウコ)
駒澤大学非常勤講師
これまで明治大学・桐朋学園大学音楽学部などの兼任講師を歴任。
明治大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。著書に『古代日本の王権と音楽―古代祭祀の琴(こと)から源氏物語の琴(きん)へ―』(高志書院 2018年9月)がある。YouTubeで「西本香子の『うつほ物語』講座」を配信中。
日向 一雅
(ヒナタ カズマサ)
明治大学名誉教授
東京大学・博士(文学)。主要著書『源氏物語の準拠と話型』至文堂、『源氏物語その生活と文化』中央公論美術出版、『源氏物語 東アジア文化の 受容から創造へ』笠間書院、岩波新書『源氏物語の世界』など。