明大アジア史講座【ハイブリッド/オンライン】

学び直し中国古代 新・秦史―考古資料と文字史料からみた秦帝国―【Zoom/世界の文化・歴史/その他/】

受付終了

講座概要

講座番号 23121207
期間 2023年6月2日 ~ 2023年6月30日
回数 5回
曜日
時間 14:00~15:30
定員 100名
通常会員料金 13,200円
明大カード・福利厚生会員料金 13,200円
学生・生徒・教職員会員料金 13,200円
法人会員料金 13,200円
キャンパス その他
アカデミー・ポイント
※受講にかかる通信費用は受講生が各自負担
※料金は全て税込価格

●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。

<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行なう対面講義をご受講いただきます。

<ハイブリッド/オンライン>
教室で行なわれる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。

講座趣旨

中国古代、前8世紀には数ある諸侯国のひとつに過ぎなかった秦は、その550年後には中華の地を統一し、皇帝号を称するに至りました。この秦の発展の歴史は従来から研究されてきましたが、単純な政治史・人物史に偏っていた点は否めません。しかし近年、考古発掘の急速な進展により、遺跡や遺物といった考古学的資料と、文字史料を組み合わせ、新しい秦の歴史の叙述が可能となりつつあります。また、文字史料も文献に加えて簡牘・青銅器銘文など、多様な史料が広く利用されており、秦の強国化への道筋、秦帝国を支えた制度や政策の具体像が明らかになりつつあります。本講座では、遺物・遺跡・出土文字史料を主軸に据え、現地踏査の成果も盛り込んで、構築されつつある新しい秦の歴史について知っていただこうと考えています。

特記事項

お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。

※こちらはリアルタイム配信型で受講希望の方専用の申込ページです。※見逃し配信はございません。
キャンパス(対面型)で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:6月1日(木)10:00AM

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

講義概要

  日付 内容 各回の詳細 担当講師
1 2023/06/02(金) 秦史の流れ(前半) 春秋時代の秦の歴史について、新発見の出土資料と史書の伝える記事とに従って概観する。周文化圏の周縁という地理的位置と、「周王朝の継承者」としての自負という二つの面から、諸侯国としての秦の特性を明らかにすると同時に、「秦漢史」でなく「秦史」として歴史をとらえることの意義についても考える。 籾山
2 2023/06/09(金) 秦史の流れ(後半) 戦国時代の秦の歴史について、戦争と交流という視点から概観する。この時期の秦の歴史は、諸国との戦争に明け暮れたかに見えるけれども、半面で他国の人材が多く登用される開かれた側面も持っていた。このような交流のひとつの例として、解明が進みつつある始皇帝陵の構造と系譜についても言及したい。 籾山
3 2023/06/16(金) 秦の法制度 秦の法治を支えた律令について概説する。これまでに発見されている秦の律令とその出土状況を紹介したうえで、その中からいくつかの律令本文を選んで解説する。また、秦の裁判例を記した出土史料を使って、秦の官吏が律令をどのように適用して統治を行っていたかについても見る。 廣瀬
4 2023/06/23(金) 秦の文書行政制度 中央集権的統治に不可欠であり後の王朝にも連綿と受け継がれた「文書行政」の秦における誕生を商鞅の変法の実在性を含めて議論し、秦の文書行政の利点と欠点を、出土史料・遺跡から考察する。 髙村
5 2023/06/30(金) 秦の統治・外交政策 統一秦の時代は,以後の中華帝国の祖型を形作った重要な時期だが,見方を変えると,6世紀に及ぶ歴史をもつ国がわずか15年で滅亡に立ち至った破局の過程でもある。そこにはどのような問題や限界が潜んでいたのだろうか。この講座では,新発見の史料の紹介を交えながら,特に秦と他国・異民族との関係を軸に,秦の「統一」と実相を考察してみたい。 渡邉

教材

配付資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

講師紹介

髙村 武幸 (タカムラ タケユキ)
明治大学文学部教授
明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(史学)。2009年三重大学人文学部准教授、2014年明治大学文学部准教授を経て、2020年より現職。著書『漢代の地方官吏と地域社会』(汲古書院、2008年)・『秦漢簡牘史料研究』(汲古書院、2015年)、編著『周縁領域からみた秦漢帝国』(六一書房、2017年)・『周縁領域からみた秦漢帝国2』(六一書房、廣瀬薫雄・渡邉英幸と共編、2019年)。

籾山 明 (モミヤマ アキラ)
公益財団法人東洋文庫専任研究員
京都大学大学院文学研究科単位取得退学。島根大学法文学部助教授、埼玉大学教養学部教授を歴任。現在公益財団法人東洋文庫研究員。博士(文学)。主要著書に『秦の始皇帝―多元世界の統一者―』(白帝社、1994年)・『増補新版 漢帝国と辺境社会―長城の風景―』(志学社、2021年)・『中国古代訴訟制度の研究』(京都大学学術出版会、2006年)・『秦漢出土文字史料の研究』(創文社、2015年)・『秦帝国の誕生 古代史研究のクロスロード』(六一書房、ロータール・フォン・ファルケンハウゼンと共編、2020年)など多数。

廣瀬 薫雄 (ヒロセ クニオ)
復旦大学出土文献与古文字研究中心研究員
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。2008年復旦大学(中国・上海)出土文献与古文字研究中心講師、2010年副研究員、2019年より現職。著書『秦漢律令研究』(汲古書院、2010年)、『簡帛研究論集』(上海古籍出版社、2019年)、編著『周縁領域からみた秦漢帝国2』(六一書房、髙村武幸・渡邉英幸と共編、2019年)、訳著『殷周青銅器綜覧』第一卷・第二巻・第三巻(上海古籍出版社、林巳奈夫著、近藤晴香と共訳、2017年、2019年、2022年)。

渡邉 英幸 (ワタナベ ヒデユキ)
愛知教育大学教育学部准教授
東北大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了。博士(国際文化)。2011年愛知教育大学教育学部専任講師、2015年より現職。著書『古代〈中華〉観念の形成』(岩波書店、2010年)、編著『周縁領域からみた秦漢帝国2』(六一書房、髙村武幸・廣瀬薫雄と共編、2019年)。

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