孫子とクラウゼヴィッツの戦略思想を学ぶ(教養としての戦略学)
~ナポレオン戦争、大東亜戦争、ウクライナ戦争の現実を通して真摯に考える~【ビジネス/マネジメント/国際理解/】受付終了
講座概要
講座番号 | 23110016 |
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期間 | 2023年6月1日 ~ 2023年6月15日 |
回数 | 3回 |
曜日 | 木 |
時間 | 19:00~20:30 |
定員 | 20名 |
通常会員料金 | 10,380円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 10,380円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 10,380円 |
法人会員料金 | 10,380円 |
キャンパス | その他 |
アカデミー・ポイント | − |
※料金は全て税込価格
講座趣旨
ウクライナ戦争は大きく世界に影響を与え、日本も防衛費を倍増、防衛力の強化へと向かい始めた。戦争、戦略、軍事が本質的に持つ意味を改めて理解することが今現在求められている。そのためにも、一定の普遍性を持つ学問でアプローチするのが大切であり、孫子とクラウゼヴィッツといった東西を代表する戦略思想を知るのはその一つとなる。本講座では、両者のエッセンスと戦史や現在進行形の戦争を真摯に取り上げながら展開していく。本講座が、戦略の本質や未来に向けてどのような戦略があるのかを考える一助となれば幸いである。使用テキストは、『米国陸軍戦略大学校テキスト 孫子とクラウゼヴィッツ』(マイケル・I・ハンデル著、杉之尾宜生・西田陽一訳・日本経済新聞出版社・日経ビジネス人文庫)を用いる。
【紹介動画】
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/63fda6186b181
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
特記事項
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
受講をお薦めする方
◆ビジネスパーソン、官公庁関係者、当該問題に関心のある方などにおすすめする講座です。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2023/06/01(木) | 孫子とクラウゼヴィッツのポイントを知る | 第1回では、孫子とクラウゼヴィッツの 両者についてポイントを絞り比較検討を行う。戦争・戦略の定義、政治・軍事の関係、政府・軍隊・国民の関係性、戦力の構成、戦略思想の可能性、戦術の在り方などを検討する。加えて、孫子、クラウゼヴィッツそれぞれが生きた時代の歴史(戦史)を取り上げて共通点と相違点などにも触れたい。 |
西田陽一 杉之尾宜生 |
2 | 2023/06/08(木) | 孫子とクラウゼヴィッツの視座から、大東亜戦争の開戦・終戦経緯を考える | 第2回では、孫子とクラウゼヴィッツの 視座から、大東亜戦争の開戦経緯や終戦 経緯などを題材に考えてみる。政治・軍 事の関係が実際の戦争でどのように変化していくのかなどを焦点にし、戦争の様相、戦略の本質を検討したい。また戦略思想や軍事的合理性と呼ばれるものが、実際の戦争でどのくらい有効なのかなども検討したい。 |
西田陽一 杉之尾宜生 |
3 | 2023/06/15(木) | 孫子とクラウゼヴィッツの視座から、ウクライナ戦争の現実を考える | 第3回では、孫子とクラウゼヴィッツの 視座と共に、ウクライナ戦争の現実を軸 に問題を考えてみたい。開戦以来、様々な情報をもとに専門的な分析がなされいるが、これらとは別に戦略思想の視座から何が言えるのかを提起したい。政治・軍事の関係から欺瞞、奇襲、情報、指揮統率までカバーしながら、理論(思想)と実際(実戦)を比較して、今考えるべきことを真摯に追求する。 |
西田陽一 杉之尾宜生 |
教材
マイケル・I・ハンデル著、杉之尾宜生・西田陽一訳『米国陸軍戦略大学校
テキスト 孫子とクラウゼヴィッツ』(日本経済新聞出版社、2012 年・日経ビジネス人文庫、2017 年)
講師紹介
藤江 昌嗣
(フジエ マサツグ)
コーディネータ、明治大学経営学部教授・京都大学博士(経済学)、戦略研究学会会長、MOSマネジメント・オブ・ サスティナビリティ研究所 所長
1978年京都大学経済学部卒業、民間企業勤務後、神戸大学大学院を経て、1984年岩手大学人文社会科学部専任講師、1987年東京農工大学農学部助教授、1992年明治大学助教授、翌年教授、現在に至る。京都大学博士(経済学)、明治大学元副学長、戦略研究学会会長、MOSマネジメント・オブ・サステナビリティ研究所所長。単著『ビッグデータ時代の統計学入門ーデータサイエンスを支える統計の基本』(学文社)、『アジアからみた新地政学的マクロ経済学ーIMF・GATT体制を超えて』(学文社)、共著『アジアからの戦略的思考と新地政学』(芙蓉書房)、共著『企業経営と人生設計のワークブック -経営はアート、管理はサイエンス-』(芙蓉書房)他
西田 陽一
(ニシダ ヨウイチ)
戦略コンサルタント、実業家、作家
1976年北海道札幌市生まれ。ワシントン州立大学経済学部卒。鉄鋼専門商社勤務を経て、現在
(株)陽雄代表取締役。航空・陸上自衛隊幹部学校部外講師(指揮幕僚課程・幹部高級課程)、海上自衛隊部外講師(航空学生課程)。日本クラウゼヴィッツ学会理事。戦略研究学会会員。みそら塾主宰。
著書『戦略思想史入門—孫子からリデルハートまで』(ちくま新書)、『「失敗の本質」と戦略思想—孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因』(共著、ちくま新書)、訳書『米陸軍戦略大学校テキスト 孫子とクラウゼヴィッツ』(M.I.ハンデル著、共訳、日経ビジネス人文庫)など他。
杉之尾 宜生
(スギノオ ヨシオ)
戦史研究家、元防衛大学校教授(戦史・戦略)
1936年生まれ(本名:孝生)。防衛大学校卒。1961年、陸上自衛隊入隊。防衛大学校防衛学教室助教授、教授を経て、現在は戦史研究家(支那事変・大東亜戦争・中東戦争など)。共著に『失敗の本質』(中公文庫)、『戦略の本質』『撤退の本質』(日経ビジネス人文庫)。単著に『大東亜戦争 敗北の本質』(ちくま新書)、『[現代語訳]孫子』(日経ビジネス人文庫)など。