【アーカイブ】「魏志倭人伝」から考古学情報を読み直す

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講座概要

講座番号 23320203
期間 2023年4月1日 ~ 2023年8月31日
回数 5回
曜日
時間 24時間視聴可
定員 100名
通常会員料金 5,500円
明大カード・福利厚生会員料金 5,500円
学生・生徒・教職員会員料金 5,500円
法人会員料金 5,500円
キャンパス その他
アカデミー・ポイント
※本講座は、「学び促進パッケージ割引」対象講座です。
対象講座の中からお好きな講座を3つ選択し、お得なパッケージ価格の総額13,000円(税込)で受講できます。複数講座の受講を検討されている方は以下のフォームも参照の上、お申込みをご検討ください。

「学び促進パッケージ割引」お申込みフォーム
https://forms.office.com/r/xrSZMpAuw9

講座趣旨

私は考古学者として、2010年から「漢委奴國王」金印と格闘してきました。その結果、『後漢書』にある倭奴国の遣使の記事が短文ながらもきわめて重要であることを再認識しました。そして、従来何人もの考古学者が論じてきた「魏志倭人伝の考古学」も、その延長で考えるべきだと思うようになりました。近年の考古学の調査・研究成果を念頭において読むと、これまで十分に注目されてこなかった記事や文脈に惹きつけられます。
 本講座では、まず「魏志倭人伝」の記事のどこに注目するのかを確認したのち、北部九州の奴国・伊都国・末盧国の考古学情報との関連を考え、そして景初三(239)年の倭国の女王卑弥呼による魏の皇帝への朝献にまつわる諸問題を取り上げます。『魏志倭人伝』は考古学の調査・研究成果の魅力を引き立てると考えます。
 「魏志倭人伝の考古学」は、もはや邪馬台国所在地論争などではなく、「魏志倭人伝時代の倭国」を考古学の方法で論じるべき段階に至ったのです。

特記事項

※本講座は2022年度秋期講座として、2022年10月12日~11月30日に実施した講座のアーカイブ講座(すでに実施した講座の録画をご視聴いただく講座)です。

※講座内容に関する質問を受け付けることはできません。予めご了承ください。
※原則として、リアルタイム配信型の講座を録画したものをご視聴いただきます。大学側で一部編集する場合がありますが、途中の映像音声の乱れについて、了承くださるようお願いいたします。


■視聴方法(配信日:4月1日)
お申込み完了後、会員ページにログインしてください。4月1日以降、「マイページ」よりご視聴いただけます。
視聴期限は、2023年9月30日(土)までです。期間中は何度でも視聴できます。


※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。


■申込締切日:2023年8月21日(月)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

講義概要

  日付 内容 各回の詳細 担当講師
1 2023/04/01(土) 『後漢書』から『魏志倭人伝』へ 金印の研究から『後漢書』記事の重要性を再確認し、次いで考古学からみて『魏志倭人伝』の記事のどこに注目するかを考えます。 石川
2 2023/04/01(土) 奴国―二万余戸あり― 『魏志倭人伝』では、奴国は北部九州最大の「国」として描かれます。考古学の調査成果からもそのことが鮮やかにつかめるようになりました。 石川
3 2023/04/01(土) 伊都国―世王あるも皆女王国に統属す,特に一大率を置く― 伊都国域には3世代の「王墓」とみるべき特定個人墓が見つかっています。また近年、伊都・志摩中間域で注目すべき遺跡群の調査成果があり、『魏志倭人伝』の記事を彷彿とさせます。 石川
4 2023/04/01(土) 末盧国―山海にそうて居る― 末盧国域は中期までは内陸側に拠点がありましたが、後期になると臨海部に「王墓」が造営されます。その理由は大陸と伊都国・奴国・倭国との往来が大きく変化したことでした。 石川
5 2023/04/01(土) 景初三年,倭国女王の朝献 『魏志倭人伝』のハイライトはこの遣使記事です。倭国の女王と魏王朝との交渉内容は、東アジア世界のダイナミックな歴史動向をよく表現しています。明確な格差ある称号授与は倭国の社会・政治構造を一変させる契機となりました。 石川

教材

下記岩波文庫(各自購入)と毎回の配布資料を用いて進めます。

・テキスト情報
石原道博『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』岩波文庫(青401‐1),新訂版1985年,岩波書店,704円(税込)

・配布資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

講師紹介

石川 日出志 (イシカワ ヒデシ)
明治大学文学部教授
1954年新潟県生まれ。専門は日本考古学・弥生時代。弥生時代併行期に日本列島各地で展開した文化の多様性と相互の関係性を読み解くことが現在の課題。主な著書に、『農耕社会の成立』(岩波書店)、『「弥生時代」の発見 弥生町遺跡』(新泉社:以上単著、以下共著)、『図解・日本の人類遺跡』(東京大学出版会)、『シンポジウム弥生時代の考古学』(学生社)、『考古資料大観1 弥生・古墳時代 土器1』(小学館)など。

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