弥生時代研究の歩み(1)【ハイブリッド/オンライン】
【Zoom/日本の文化・歴史/】受付終了
講座概要
講座番号 | 23221252 |
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期間 | 2023年9月28日 ~ 2023年11月30日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 木 |
時間 | 17:30~19:00 |
定員 | 100名 |
通常会員料金 | 13,200円 |
明大カード・福利厚生会員料金 | 13,200円 |
学生・生徒・教職員会員料金 | 13,200円 |
法人会員料金 | 13,200円 |
キャンパス | その他 |
アカデミー・ポイント | − |
※料金は全て税込価格
●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
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講座趣旨
弥生時代は日本列島で稲作農耕社会が形成され、それを基盤として社会が急速に複雑化する特徴をもつ。そうした弥生時代像は、1893年に「弥生式土器」という学術用語が生まれたことに始まり、やがてそれが縄文時代と古墳時代をつなぐひとつの時代をなすと認識されるようになり、激しい論争も交えながら130年もの議論の蓄積の中で培われたものである。今回の5回の講座は、130年に及ぶ弥生時代研究のうち前半期に当たる1950年ごろまでの歩みを概観する。これらの議論は、現在の弥生時代観の重要な土台となっている。
特記事項
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■申込締切日: 9月27日(水)10:00AM
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
講義概要
日付 | 内容 | 各回の詳細 | 担当講師 | |
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1 | 2023/09/28(木) | 弥生時代研究前史 ―江戸時代の重要な発見と議論― |
江戸時代に九州で発見された諸資料がなければ、現在の弥生時代研究は相当に違ったものになったであろう。甕棺に副葬された大量の中国鏡や、「漢委奴國王」金印に関する詳細な記録と考証に注目する。 | 石川 |
2 | 2023/10/12(木) | 「弥生時代」の発見―弥生式土器とは何か?― | 明治年間に「弥生式土器」が発見・認識され、その特徴が議論された。弥生時代研究は東京で始まり、また在野の研究者と官学との間で激しい議論が戦わされた。 | 石川 |
3 | 2023/10/26(木) | 弥生式土器の担い手は誰か―「縄文」と「古墳」のはざまで― | 弥生式土器に伴う利器は石器か金属器か。やがてその両者が使われたと分かり、その由来が議論され、弥生式土器の使用者は大陸からの渡来者だという主張が登場する。20世紀初めころのの議論を紹介する。 | 石川 |
4 | 2023/11/09(木) | 弥生時代農耕社会説の登場―山内清男・森本六爾・小林行雄― | 1930年代に入ると、弥生時代を稲作農耕社会とみる新しい見解が提唱され、弥生時代人大陸起源説から大きく変貌するようになる。そこには戦前期の社会情勢も大きく影響した。 | 石川 |
5 | 2023/11/30(木) | 登呂遺跡の調査が果たした役割 | 1937年の奈良県唐古遺跡、1943~50年の静岡市登呂遺跡の調査で弥生時代は稲作農耕社会と証明された。これらの調査では、それだけでなく研究の方法や学会組織、考古学と社会の関係の方面でも革新があった。 | 石川 |
教材
配布資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。
講師紹介
石川 日出志
(イシカワ ヒデシ)
明治大学文学部教授
1954年新潟県生まれ。専門は日本考古学・弥生時代。弥生時代併行期に日本列島各地で展開した文化の多様性と相互の関係性を読み解くことが現在の課題。主な著書に、『農耕社会の成立』(岩波書店)、『「弥生時代」の発見 弥生町遺跡』(新泉社:以上単著、以下共著)、『図解・日本の人類遺跡』(東京大学出版会)、『シンポジウム弥生時代の考古学』(学生社)、『考古資料大観1 弥生・古墳時代 土器1』(小学館)など。