20周年記念オープン講座

期間
2019年10月5日(土) (全1回)
時間
13:00~14:30
受講料
無料
キャンパス
駿河台キャンパス
講師
石川 日出志明治大学文学部教授

講座趣旨

「漢委奴國王」金印は、A.D.57年、「倭奴国」が漢王朝の皇帝に「奉貢朝賀」した際に与えられたもので、現在は国宝に指定されている。日本列島の住民が、大陸の強大な権力と直接本格的な政治交渉を開始したことを証明する重要な歴史資料だからである。しかし、この金印は、江戸時代以来繰り返し偽物説が提出されてきた。近年も、金工技術・古代文学の2分野の研究者から江戸時代の贋作によるものだと強く主張されている。
2010年11月以来、本格的に考古学的な分析を進めた結果、印面文字は後漢初期の特徴が明確であり、金属組成も、サイズも、鈕の形も後漢代のものとして全く問題はないことを証明できた。真贋論争は終結し、その歴史的意味に関する議論をこそ行うべきである。検討結果の詳細を紹介する。

期間
2019年10月26日(土) (全1回)
時間
13:00~14:30
受講料
無料
キャンパス
駿河台キャンパス
講師
山田 朗コーディネータ、明治大学文学部教授、平和教育登戸研究所資料館館長

講座趣旨

明治大学の生田キャンパスは陸軍登戸研究所、中野キャンパスは陸軍中野学校の跡地に立地しています。登戸研究所は旧日本陸軍の秘密戦(スパイ活動や謀略戦)の兵器(たとえば風船爆弾・怪力電波・毒物・細菌兵器・偽札)を開発・製造していた機関、中野学校は、秘密戦の要員を養成していた機関でした。本講座では、戦争の記憶を未来に生かし、平和を創造するためにはどうしたらよいのか、登戸研究所と中野学校で行われていたことを、2010年に開設された平和教育登戸研究所資料館の最新研究成果をまじえて紹介します。

期間
2020年1月18日(土) ~ 2020年1月18日(土) (全1回)
時間
13:00~15:10
受講料
無料
キャンパス
駿河台キャンパス
講師
江島 晶子明治大学法学部教授

講座趣旨

国の最高法、基本法と言われる憲法ですが、実際にはどんな役割を果たしているのでしょうか。もともと憲法は政府をしばることによって私たちの自由や安全をまもる存在として位置づけられてきました。しかし、グローバル化の進展は、それだけで十分なのか、様々な問題をつきつけています。そこで、二つの視点から21世紀における憲法の役割を探求することによって、憲法を活かす方法を皆さんと共に考えたいと思います。第一に、グローバル化における憲法の役割です。第二に、「働き方改革」における憲法の役割です。

期間
2019年11月2日(土)(全1回)
時間
10:30~12:00
受講料
無料
キャンパス
駿河台キャンパス
講師
西 剛広明治大学商学部准教授

講座趣旨

金融庁と東京証券取引所により2015年にコーポレートガバナンス・コードが策定され、企業価値向上につながるコーポレート・ガバナンスのあり方が問われている。とりわけ、企業価値向上を目指し、経営者のリスク・テイキングな行動を促す「攻めのガバナンス」の考え方が注目されている。 本講義ではコーポレート・ガバナンスが経営者の戦略的リーダーシップを促進し、イノベーションを喚起する機能があることを指摘する。すなわち、株式所有権構造や取締役会構造が企業の経営戦略に影響を与えているのである。同時に、経営者の戦略的リーダーシップが権力の暴走へと変化してしまうリスクも存在しており、これを防ぐためのガバナンスの仕組みについても説明していく。

【リバティアカデミー20周年記念オープン講座】健康寿命をのばすコツ 人生を豊かにする、身体的・精神的・社会的な健康について考えよう

申込はこちら

期間
2019年11月30日(土) (全1回)
時間
14:00~16:00
受講料
無料
キャンパス
和泉キャンパス
講師
釜崎 太明治大学法学部准教授

講座趣旨

「健康」とは、病気あるいは虚弱ではないというだけでなく、さらに身体的な側面だけでもなく、精神的にも社会的にも良好な状態であること、健やかに生きることを意味しています。私たちはどうすれば、この3つの意味での健全さを保ちつつ、楽しく充実した生活をおくることができるのでしょうか。また、「健康寿命」とは、ただ長生きするというだけではなく、私たちが健康な状態で生きられる時間(日常生活に制限のない期間)のことを指しています。私たちは、どうすれば健康寿命をのばすことができるのでしょうか?
この講座では、楽しく充実した生活をおくるコツ、健康寿命をのばすコツを紹介しながら、私たち一人ひとりの健康観、死生観について見つめなおす機会を提供したいと考えています。ぜひ一緒に考えてみましょう。

期間
2019年10月12日(土)(全1回)
時間
10:30~12:00
受講料
無料
キャンパス
和泉キャンパス
講師
佐々木 聡明治大学経営学部・大学院経営学研究科教授

講座趣旨

幕末から昭和初期の時代を生きて、国際的な視野で日本の経済と経営の近代化に尽力した渋沢栄一。この講座では、初学者を対象に、まず渋沢栄一の生誕から30代までの足跡を辿って、その企業家的資質(アントルプルヌールシップ)の形成を探る。そして資質が発揮されるなかで、ライバル視されることとなる三菱の創業者・岩﨑弥太郎との競争の局面をみたうえで、両者にみられる共通項を探る。さらに、渋沢が唱えた経営の指針と、その後の日本で経営革新を成し遂げた企業者たちの経営方針との共通点を探り、日本の企業家群像にみる経営理念の進化的継承の面をてみてみることにしたい。
渋沢栄一のことばに「商人賢なれば国家の反映保つべし」、「従来論語を講ずる学者が仁義道徳と生産植利とを別物にしたのは誤謬である」とある。そこには、私的利潤と公益との関係を重視すべきとの考え方もある。現在、企業経営のあるべき姿が問い直され、また国連加盟国が目標に掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の具体的な検討が求められている。今を生きる私たちにも、渋沢をはじめとする日本の企業家たちに学ぶことが多いであろう。

期間
2019年11月9日(土)(全1回)
時間
14:00~15:30
受講料
無料
キャンパス
和泉キャンパス
講師
宮本 真也明治大学情報コミュニケーション学部教授

講座趣旨

現在、さまざまな社会現象を語るさいに「承認欲求」という言葉が使われ、場合によってはそれを満たしたいと望むことに問題があるように表現されることもあります。しかし、哲学、社会学の領域で承認とは、私たちが社会生活を行うための重要な基礎として扱われ、むしろそれが損なわれたり、忘れられたりするからこそ、差別や排除、社会的なトラブルが起きてしまうと考えられてきました。本講座では、社会的承認論という議論を分かりやすく紹介したうえで、この観点から労働、ジェンダー、格差社会をめぐる社会問題がどのように見えてくるのかについて考えてみたいと思います。

期間
2019年11月30日(土) ~ 2019年11月30日(土)(全1回)
時間
13:00~15:10
受講料
無料
キャンパス
生田キャンパス
講師
長嶋 比呂志明治大学農学部教授

講座趣旨

行き過ぎた少子高齢化は、我が国の将来の大きな不安要素であると認識されている。人口構成が高齢者に偏った状況下において、健康寿命の延伸は、社会の機能を当面維持するための鍵となる。そこで、再生医療に代表される先端治療技術による、身体の機能の改善・向上に大きな期待が寄せられている。一方、将来の人口構成の適正化に不可欠な、不妊治療の普及や成功率の向上、人々の生命・生活の質に重大な影響を及ぼす難病からの救済等、様々な医療課題が存在する。未解決の医療課題の解決を目標として、本学バイオリソース研究国際インスティテュートが展開する研究について紹介し、個人と社会の健康のあり方について考える機会としたい。

期間
2019年11月9日(土)(全1回)
時間
13:00~15:00
受講料
無料
キャンパス
生田キャンパス
講師
嶋田 総太郎明治大学理工学部教授

講座趣旨

本講座では、「自己」と「他者」が脳のなかでどのように表現されているかについて調べた脳活動計測実験や脳損傷患者の症例研究など、最新の認知脳科学の知見を紹介します。「自己」と「他者」についての古典的哲学についても紹介し、認知脳科学の成果と比較します。「自己」と「他者」について探求することは、脳で実現されている身体性と社会性の機能について迫ることです。身体性とは、「自己」が脳のなかの身体表現と深く結びついていることを意味します。社会性は、コミュニケーションなど、他者を認識し、他者と相互作用する能力のことです。この一見異なる二つの機能が脳のなかでどのように結びついているのか、「自己」と「他者」の関係性の探求を通じて学んでいきます。

期間
2020年1月11日(土)(全1回)
時間
13:00~14:30
受講料
無料
キャンパス
中野キャンパス
講師
氷川 竜介明治大学大学院国際日本学研究科特任教授

講座趣旨

2019年には、ロンドンの大英博物館で日本のマンガに関する大規模な展覧会が開催され、大盛況を博した。その前年には、パリで手塚治虫の『鉄腕アトム』の原画1枚が競売にかけられ、約3500万円で落札されている。日本のマンガ、アニメ、ゲーム、特撮映画が、広く海外で親しまれているという認識自体は、一般に浸透して久しい。政府も「クールジャパン」に位置付け、輸出振興の対象にしてきた。他方で、それらの文化資源としての価値をとらえた公的な取組みは乏しい。直筆の原画やミニチュア類も、産業上の中間制作物として軽んじられ、破棄や散逸の危機に直面したり、浮世絵のごとく貴重なものが海外への流出したりしている。そのような状況を踏まえ、アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)や本学などの取り組みを論じ、今後の可能性を展望する。

期間
2019年12月21日(土)(全1回)
時間
13:00~14:30
受講料
無料
キャンパス
中野キャンパス
講師
五十嵐 悠紀明治大学総合数理学部准教授

講座趣旨

これまでのコンピュータグラフィックス(CG)は、一般ユーザにとっては専門家が作成したものを享受するだけの利用でしたが、昨今では一般に広く使われる技術になってきています。本講座ではCGやデジタルデバイスをこれまでに使われていなかった分野において活用することで創造性を養うような知的生産活動の道具として利活用できる姿を紹介します。前半では具体的に生活の中で3次元物体である「ぬいぐるみ」などの手芸分野に着目し、その設計支援をコンピュータで行う事例を紹介します。後半では教育分野に着目し、事例を挙げて紹介する。次世代に求められる力が変化しているなかで、デジタルデバイスへの向き合い方やプログラミング教育についても触れます。これからの時代を生きる子どもたちや、私たちに必要なチカラを一緒に考えてみませんか。

期間
2020年2月29日(土)(全1回)
時間
13:00~14:30
受講料
無料
キャンパス
中野キャンパス
講師
後藤 光将明治大学政治経済学部教授

講座趣旨

なぜ招致したのか?開催により何を期待し,どのような恩恵・効果を望むか?レガシーとして何を継承すべきか?様々な疑問を抱きながら世界最大のイベントといわれるオリパラ大会が東京で間もなく開催されます。国立競技場とオリンピックの関係を歴史的視点で概観しながら,スポーツの聖地の歴史的な普遍性に目を向けます。また,これは必ず知ってほしいオリパラ観戦を10倍楽しむための話題を提供します。2020年以後にも目を向けながら,2020年を楽しむ視点を養いましょう。

~リバティアカデミーのあゆみ~

リバティアカデミーのあゆみ

リバティアカデミー講座数・受講者数

リバティアカデミー講座数・受講者数

リバティアカデミー講座20年を振り返って

明治大学リバティアカデミー講座が2019年で創設20周年を迎えます。私の定年以来のアカデミーとのお付き合いだから、私が90歳を超えたのも当然のことです。

私の専攻してきた考古学分野でも、この20年間の研究の深化は著しく、関連する諸科学との協業的な研究も多様化しています。考古学という学問の示す科学的、社会的な意義はますます拡大し、人間自身がいかに社会形成に関わって来たかを実証し確認する責任が高まりつつあります。私たち人間社会が未来に向かってどのような生き方をするのか問われ続けているのです。

今、社会人に求められていることは、高度化した社会にあって人間としての生き方のみならず、21世紀社会を私たち自身がどう作り上げていくかという課題であって、人間として生きるための「学び」の必要性が要求されていることです。「学び」の世界で新しい事実を知り、自らの人生に新たな境地を位置づけることに一歩踏み出してみることの大切さを痛感しています。

私が明治大学リバティアカデミー講座の20年を振り返って思うことは、講座を受講する皆さんの学ぼうとする姿勢、講義に対しての目の輝きが現役大学生とは段違いに素晴らしいものがあり、講義を受け持つ担当者としては、その意欲に対して事前準備を含め、さらなる勉強をさせていただいた日々でした。明治大学リバティアカデミー講座は生涯学習を通じて、受講生とともに私自身が学ぶことができたかけがえのない場所であったことに感謝申し上げる次第です。

  • 1999年度のパンフレット
    (大塚先生の講座)
  • 2016年度オープン講座「大塚初重、90歳 —掘った、考えた、生きた—」の様子
    800名を超える「考古学ファン」「大塚初重ファン」がかけつけた。

大塚 初重
(おおつかはつしげ) 明治大学 名誉教授
1926年東京都生まれ。明治大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。明治大学文学部長・人文科学研究所長、日本学術会議会員、山梨県立考古学博物館館長、日本考古学協会会長、静岡県登呂遺跡再整備検討委員会委員長等を歴任。2005年春「瑞宝中綬章」受章。専門は弥生時代と古墳時代全般

生涯学習の場として活用

本年がリバティアカデミー開設20周年と聞き驚いています。最近は開設当初は考えられないほど多くの講座も開かれましたし、それに伴いたくさんの受講生が参加され、嬉しい限りです。

私は明治大学に奉職し、40年間学生や大学院生の講義・演習を担当して来ましたが、当時は若い人たちをどのように育て、教育し、社会に送り出すかが主眼でした。一方では常に学生との世代間のギャップも感じていました。しかし「全国古寺社めぐり」の講座を担当することになってからは、受講生はほぼ同時代を生きてきた人々が多く、目の輝きが違うように思えます。意欲的姿勢の表れと云うべきでしょうか。講義や巡見・小旅行をご一緒してみても、むしろ私の方が教えられることが多く、新しい発見が多々あります。これからも生涯学習の場として是非活用してください。私にとっても実りある学習の場です。

圭室 文雄
(たまむろふみお) 明治大学 名誉教授
1965年3月明治大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得。1976年明治大学商学部教授。地方史研究協議会運営委員、日本古文書学会評議員等歴任。日本宗教史、日本文化史専攻。主著に『江戸幕府の宗教統制』(評論社)、『神仏分離』(教育社)、『總持寺祖院古文書を読み解く』(曹洞宗宗務庁)、『日本仏教史 近世』(吉川弘文館)、『葬式と檀家』(吉川弘文館)等。

明治大学での「学び」

気が付いたら、あっという間の二十年でした。リバティアカデミーの前身である明治大学公開講座で、ライフワークの「絵解き」を扱い、リバティアカデミーになってからも、当初は「絵解き」を取り上げました。多くの学内外のすぐれた先生方に刺激的・魅力的な学術世界をご紹介いただきたいと考え、「なぜ人は旅に出るのか」というテーマを企画してから、既に十有余年になります。まだ他の講座に見られない頃から、年一回、二泊三日のフィールドワークを実施、講義で取り上げられた現地を実見して、さらに学びの視野を広げるべく、私自身も新たな勉強に努めております。教師と生徒というよりは、共に仲間という感じで、近年は有志の方々とも日帰りや一泊のフィールドワークも行っています。

これからも自ら勉学にいそしみ、皆さんと未知の世界へ向かって進んで行かれればと思っております。

林 雅彦
(はやしまさひこ) 明治大学 名誉教授
1944年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は説話文学・絵解き、アジアの宗教民俗学。単著・共著・編著に『日本の絵解き―資料と研究』、『絵解きの東漸』、『日本における民衆と宗教』、『「生と死」の東西文化史』『唱導文化の比較研究』など多数。絵解き研究で第6回日本古典文学会賞受賞。説話文学会代表委員、国際熊野学会代表委員を歴任。新宮市市政功労者。

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