組織マネジメントとリーダーシップ比較論
- 講師小笠原 泰(おがさわら やすし)
明治大学国際日本学部教授 - 東京大学卒、米国シカゴ大学大学院国際政治経済学修士、経営学修士、マッキンゼー&カンパニーを経て、米国カーギル社ミネアポリス本社に入社、米国および同社オランダ、イギリス法人勤務後、NTTデータ経営研究所に入社、同社パートナーを経て、2009年4月より現職。著書に『なんとなく、日本人』(PHP新書,2006年)、『日本型イノベーションのすすめ』(日本経済新聞社,2009年)、『わが子を「居心地の悪い場所」に送り出せ 』(プレジデント社,2019年)、『日本人3.0 』(ワニブックス新書,2024年)などがある。研究領域は、「経営組織文化論」と「テクノロジーと社会」。
講座概要
社会・事業環境の変化が目まぐるしく加速する中、多様化を余儀なくされる組織において、リーダーシップの重要性が高まっています。その中で、本来異なるものであるリーダーとリーダーシップが混同されてきているのではないかと思います。リーダーとリーダーシップは、社会・組織文化に根ざしたものであり、普遍的なモデルが存在するわけではありません。組織文化の違いを理解せずに、リーダシップをテクニークでとらえるとうまく機能しないと思います。そこで、本コースでは、日本社会における組織の特性を踏まえて、欧米との比較を織り交ぜながら、日本的なリーダーとリーダーシップはどのようなものかについての現実的な理解を深めます。その理解を前提にして、混同されがちなリーダーとリーダーシップの違いを明確化し、実務におけるマネジメントの観点からリーダシップについての議論をおこないます。
講座 (各120分) |
講座内容 | 講師 | 実践的な 方法に よる授業 |
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1回目 | リーダーとリーダーシップ・・・欧米型と日本型リーダー 欧米と日本のリーダーをパワー(コントロールと権威)の観点から分析し、コントロールと権威の分離を歴史的観点から議論します。 |
小笠原 | 実務家 双方向 |
2回目 | なぜ、欧米型のリーダーを嫌うのか 日本社会は、なぜパワーを有する欧米型のリーダーを忌避するのかを議論します。 |
小笠原 | 実務家 双方向 |
3回目 | 日本的組織の特徴と変わる可能性 ジョブ型議論も踏まえて、リーダーの観点から、日本型組織の強みと弱み、また、それらが変わる可能性について議論します。 |
小笠原 | 実務家 双方向 |
4回目 | リーダーシップを考える① リーダーシップとはなにかを議論します。 |
小笠原 | 実務家 双方向 |
5回目 | リーダーシップを考える② リーダーシップの実践について議論します。 |
小笠原 | 実務家 双方向 |
