プログラム概要

実践・財務分析のポイントと企業価値評価(夜間・土曜主コース)

講師奈良 沙織(なら さおり)
明治大学商学部准教授
立教大学経済学部卒業、一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了。博士(経営学)。東京工業大学大学院社会理工学研究科助教、明治大学商学部専任講師を経て、2016年より現職。専門は企業価値評価。日系信託銀行、外資系運用会社等で日本株アナリスト業務、戦略コンサルティングファームにてコンサルティング業務に従事した経験を持つ。日本証券アナリスト協会検定会員。

講座概要

本講義は、財務諸表の基礎と分析のポイントについて解説し、基本的な企業分析・企業評価の手法を身に着けることを目標とします。近年、企業価値の向上やROEなどの経営目標の導入について話題に上ることが多々あります。このような会計数値を扱う仕事は専門性の高い分野として敬遠されがちですが、どんな企業でも経営の成果は売上や利益などの数字で計測されており、会計数値の分析は企業においてかなりの広範囲で使われています。このため、こうした分野の知識やスキルを身に着けることは大変有意義であると同時にビジネスパーソンとして社会で活躍するにあたり強力な武器になるといえます。

会計の知識がない、数字が苦手という方も少なくはないですが、財務諸表を読むには財務諸表作成者ほどの知識は必要ありません。むしろ、ポイントをおさえて目的に沿った分析ができるスキルの方がより重要となります。そこで講義では、はじめに財務分析を行うにあたり3つの財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)の基礎と分析のポイントについて説明します。次に、これら財務諸表の数値を用いた財務指標の分析について解説します。その上で、過去の財務数値をベースに企業の将来業績について予想をしていきます。最後に、分析の集大成として企業評価の手法について講義します。

バリュエーション(企業価値評価)はアートだと言われることがあります。それは分析者によって思い描く企業の将来業績や評価が異なり、様々なところで色付け(調整)する作業が出てくるからです。そして、この色付けの作業こそが企業価値評価の難しさであり、面白さでもあります。こうした技術はいわば職人技であり、多くの企業を分析・評価するなかで身につくものではありますが、講義では様々な企業の分析を通してその一部を紹介していきたいと思います。

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